最近SNSに情報載せることに頼り切っていて、全然こっちにまとめていなかった・・・
ので、ここでは歌詞対訳で携わった9月〜10月にリリースされた3作品についてまとめて、ちょっと訳者っぽいコメントを書いてみます。どれもおすすめです。

まずはCAUCUSでもカヴァーしたことのあるRocketship奇跡の復活作品から:

Rocketship / THANKS TO YOU (2019.10.09発売)
rocketship-thankstoyou90年代を代表する人気バンドであり、それ以降ではインディ・ポップやシューゲイザー、ドリーム・ポップなど世界中のバンドへ今もなお影響を与え続けているROCKETSHIP。なんと、約13年振りとなるニュー・アルバムが登場です! ROCKETSHIPは1996年に発表したデビュー・アルバムにして名盤、『A Certain Smile, A Certain Sadness』で一気に評価を獲得。その後は1998年にアンビエント作品『Garden Of Delights』を、2006年にはインディ・ポップ、シューゲイザ―、フォーク、サイケなど万華鏡のような力作『Here Comes… Rocketship』をともに自主制作しCD-Rでリリース。それらも含めると、本作は通算で4枚目、約13年振りのニュー・アルバムとなります!これぞROCKETSHIP節ともいえるM-1「Under Streetlights Shadows」や、2017年に発表したPIA FRAUSとのスプリット・シングルでも聴ける「Outer Otherness」など全10曲を収録。(diskunion.netより)


訳者としては、2曲目のNothing Deep Insideで一部フランス語の歌詞が登場してきて、英語しかわからない身として困りました。フランスへ留学経験のある知人にヘルプしてもらってなんとか対応できたものの、歌詞を渡された時点でかなり焦りました。
DustyもCAUCUSがRocketshipの訳をするなんてCoolなことだね!と言ってくれてとても嬉しかったです。EllenもInstagramの方でカヴァーの入った7インチがほしいと言ってくれて、先日お送りしました。なんて優しい人達なんだ!アルバムは懐古主義的になることなく、秀逸なインディー・ポップのオンパレード。最高に胸熱です。

続いて、いつもお世話になっているPLANCHA作品2作:

TELEFON TEL AVIV / Dreams Are Not Enough (2019.09.27発売)
ARTPL-118圧倒的なセンスでゼロ年代のエレクトロニカ・シーンを牽引し、今日においてもその評価を高め続け、2017年に行われた来日公演(東京公演はソールドアウト)ではそのアップデートしたサウンドで衝撃を走らせたTelefon Tel Avivが、活動20周年となる2019年、実に10年ぶりとなる通算4作目にしてJoshua Eustis1人となってからは初のアルバムを完成!!(PLANCHA webより)

この作品、楽曲のタイトルが文章になっています。
01. I dream of it often:
02. a younger version of myself,
03. standing at the bottom of the ocean;
04. arms aloft,
05. mouth agape,
06. eyes glaring,
07. not seeing,
08. not breathing,
09. still as stone in a watery fane.
ライナーノーツによれば、このアルバムは「幼少期の頃にジョシュアを悩ませていた、繰り返しよく見る夢」に由来しているそうな。
楽曲タイトルを並べると:「I dream of it often: a younger version of myself, standing at the bottom of the ocean; arms aloft, mouth agape, eyes glaring, not seeing, not breathing, still as stone in a watery fane.」となり、その夢の内容のことでしょう。つまり「昔よく見た夢:幼いころの僕が海の底に立っていて、腕は高く上げ、口を開き、目は眩しくて何も見えず、息もせず、石のように水中の聖域でじっとしている」というもの。寂しさとともに力強さも感じる不思議なアルバムです。

JAPANESE WALLPAPER / Glow (2019.10.18発売)
ARTPL-121メルボルンの神童が遂にファースト・フル・アルバムを完成!
若干17歳から活動を開始し、楽曲がTVドラマ『Offspring』に使用されたり、オーストラリアのローカル・アーティストを発掘する『Triple J unearthed』で2014年のウィナーになるなど、瞬く間に注目を集め、Charli XCXやDeath Cab For Cutieのリミックス、Lily Allen、M83等とのツアーも話題となった、オーストラリアはメルボルン・シーンの中核を担うマルチ・インストゥルメンタリスト、Gab Strumによる、ソロ・プロジェクトJapanese Wallpaperのファースト・フル・アルバム。新世代ドリーム・ポップの決定盤!(PLANCHA webより)


帯には「メルボルンのドリーム・ポップのワンダーキッド」と紹介されていますが、まさにそんな印象。繊細で優しい人なんだろうな、と思う柔らかな歌詞の内容。2曲目のImaginary FriendsではHatchieのHarriette Pilbeamとコラボレーションしてのツインヴォーカルも素敵でした。今後も楽しみな22歳の作品です。

-k

 

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